今更聞けない「EC」とは?

現代でECサイトを使用したことがあるかたがほとんどかと思いますが、この「EC」という言葉について理解されている方は少ないかと思います。

なので今回はECサイトとか普通に使ってるけど「EC」ってどんな意味なの?と疑問に思った方にできるだけわかりやすく記事を書いていこうかと思います。

ECとは

ネットワークなどを用いた電子的な商取引のことをEC(Electoronic Commerce)と言います。

むか〜しインターネットが普及する前は取引(発注や受注)の伝票は全て紙ベースで行われていました。

発注書や受注書、納品書、売上明細書などなど、こうした文章をファックスしたり郵送したりして取引を行なっていたのです。

そうするとタイムラグがあったり費用がかかったり、そして何より手間がかかりました。また紙の伝票を取引先から受け取ったとしても自社のシステムと100%同じ形式で来るわけでもないですし、紙をコンピューターに入れることはできません。

なので昔はもらった伝票を誰かが手入力していたわけです。なので昔の企業だと伝票だけを入力するパートさんがいて「パンチャーさん」と呼ばれていました、まぁ余談ですが。

そしてコンピュータが普及し紙ベースで行なっていた伝票処理を電子化したものがEC(Electronic Commerce)です。

受注を電子的なデータとして受け取ればそのまま自社のシステムにデータを渡して処理することができます。そしてタイムラグもネットワークを介して行うためほぼありません。

さらに伝票を保管したり入力したりすることもなくなるため様々なコストが削減できます。

もぉWinWinWinです、これは導入しない手はない!!と言った感じでしょうか

ECであれば実際の店舗を構えるよりも安く開業できるのでインターネットの普及と合わせて広い範囲で活用されるようになっています。今や大手のECサイトがシノギを削っていて小さい企業は参入が難しいのでニッチで開設するしかありませんww

取引の形態

E Cと言ってもロボットと取引するわけではなく、「誰か」と「誰か」がいるため、この「誰か」というのは重要になっています。

B(Business:企業)

C(Consumer:個人)

G(Government:政府や自治体)

E(Employee:従業員)

以上の4つでシステム開発以外でも使用されることがあると思いますので企業に勤めている方は知っていて損がない内容だと思います。

形態説明
B to BBusiness to Businessの略
企業間の取引を示します。商取引のために、組織間で標準的な規約を定めてネットワークでやりとりすることを
EDI(Electronic Data Interchange)と呼びます
B to CBusiness to Consumerの略。
企業と個人の取引を示します。オンラインショッピングなどが該当します
C to CConsumer to Consumerの略。
個人間の取引を示します。ネットオークションによる個人売買などが該当します
B to EBusiness to Employeeの略。
企業と社員の取引を示します。企業が自社の従業員向けに提供するサービスなどが該当します。
G to BGovernment to Businessの略。
政府や自治体と企業間の取引を示します。官公庁が物品や資材の調達を行う電子調達や、電子入札などが該当します
G to CGovernment to Consumerの略。
政府や自治体と個人間の取引を示します。行政サービス(住民票や戸籍謄本等)の電子申請などが該当します。

EDI(Electrnic Data Interchange)

ECにおいて円滑に取引を行うためには、交換されるデータ形式の統一化と機密保持が欠かせません。そこで出てくる言葉が

EDI」です。

EDIとはElectronic Data Interchangeの略で、日本語にすると「電子データ交換」という意味になります。

上の定義ではEDIに必要な取り決めとして、情報伝達規約・情報表現規約・業務運用規約・取引基本規約の4階層が定められています。

規約内容
情報伝達規約
(第1レベル)
コンピューター間の通信手順に関わる取り決め
情報表現規約
(第2レベル)
交換するデータを双方のコンピューターが理解するために必要なデータ記述方法に係る取り決め
業務運用規約
(第3レベル)
EDIの運用方法に係る取り決め
取引基本契約
(第4レベル)
EDIを用いた取引に係る基本的な契約

カードシステム&QRコード

ECを利用するにあたり、問題になってくるのが決済手段です。

そこで決済手段として重要になるのがクレジットカードをはじめとする様々なカードシステムです。現在はICカード方式からQRコード決済などへの転換期で色々な方式が生まれています

名称説明
クレジットカード   買い物時点ではカードを提示するだけに留め、後日決済を行う後払い式のカード
提示したカードはカード会社と会員との契約に基づいて発行されたものです。買い物時点では現金を支払わず、後日カード会社との間で決済を行います。
デビットカード買い物代金の支払いを銀行のキャッシュカードで行えるようにしたものです
手持ちのキャッシュカードを使って、銀行口座からリアルタイムに代金を直接引き落として決済することできます
QRコード決済3点のシンボルを使い方向を決め読み取るマークで、その個人残高データのQRコードを使い決済する。現金をチャージして使用するものとリアルタイムで口座から自動でチャージするものもある

最後に

いかがでしたでしょうか、ECについて説明してきましたが理解いただけましたでしょうか。

最近では色々な外的要因からキャッシュレスが一気に普及したためECこそ当たり前のように認識されている方がほとんどかと思いますが、意味まで理解している方は少し少ないかと思いますのでこの記事を機に覚えていただければと思います。

コンサルタントやマーケティングをやっている方ならGtoBなどとかは知っている方は多いかと思います、システムを作る方もこの辺は理解しておいて方がいいです、なぜかというとクライアントと話する際にある程度ターゲットを決める際に一番最初に決める事が今回の記事で説明した、誰が誰にです。

ではでは

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